新型セレナ 2014 評価
新型セレナ 2014 評価
日産自動車のかつての全盛期はダットサンの愛称で
世界中で親しまれていた。
かつての全盛期があるからには紆余曲折があるかの
ようであるが、紛れもなくそうである。
1999年前後、バブル崩壊の余波が世の中を覆って
いた頃、日産の屋台骨がぐらついたのである。
崩壊寸前というところまでにあったといっても
過言でない。
日産はこのときフランスのルノーと提携したのである。
有名なカルロスゴーンが、日産を不死鳥のように蘇らせた。
もちろん、カルロスゴーンだけで出来ることではないが、
判断指示、指揮権が、カルロスゴーンに集約されて
合理化の辣腕を振るったのである。
血を流すような経営の立て直しを図った。
トヨタと双頭のようなクルマメーカーであったあの
日産でさえ油断すれば一気に経営が傾くということである。
隆盛を誇った日産の傾きは何が原因であったのだろうか。
巨大になり過ぎて意志決定が遅く、市場の要求に適う
ことがままならなくなったのだろうか。
消費者は、常に新しいものを求める。
デザインが古くなってもそれが日産のやり方であると
こだわりがあったのだろうか。
早い話、危機意識の欠落があったのだろう。
昨日と同じことをしていても大丈夫、改善なくても
問題ないとしたのかもしれない。
そんな日産は、大手術の後に、新・日産とでもいう
体質になったのかもしれない。
セレナは、そんな日産で2013年末にモデルが新しくなった。
評価が悪くなるはずはないだろう。
先代よりも広々とした室内、さらには最先端の安全装置を装備して
人気車として、評価は上々である。