BRZ マイナーチェンジ 2014
BRZ マイナーチェンジ 2014
日本のものづくりには定評がある。
これは、古くからの日本人の特質に関係している
かもしれない。
明治以前から手先が器用で緻密なために、絹織物や工芸品の
製作はお手のものだった。
芸術性ばかりでなく、算術に長けている側面もあった。
このため、算盤の技能が発達した。
寺子屋教育により、庶民の識字率は世界標準を遥かに
超えていた。
また、秩序と礼儀、忠節、倹約、闊達を美徳としていた。
日本には、このような文化が近代産業を導入する前に肥沃な
土壌のように厚みをもって堆積していた。
果たして第二次大戦で敗戦国とはなったもののその文化の
良質な側面は、依然として健在であったと思われる。
隼や疾風を生産した中島飛行機はその遺伝子を富士重工に
引き継いだ。
一方、トヨタも自動車生産を復活させた。
戦後の繁栄を経て、円熟の日本となり、そうした日本の
ものづくりの強みを生かしている好例がスバルBRZ
なのかもしれない。
富士重工とトヨタの合作スポーツカーである。
そんなBRZ が2014年にマイナーチェンジを行った。
設計開発陣の発意があったかもしれない。
緻密に、より良いものを追求する姿勢は、遠い先祖から
受け継いだ日本人の特性である。
日本のクルマメーカーの改善する姿は、日本人の職人
技能の魂が見え隠れするかのようだ。