フォレスターの試乗レビュー
フォレスターの試乗レビュー
今までのフォレスターは、内装がイマイチ工夫がなくて、
寂しいとの声が多かったのも事実でした。
2012年の現在の新型でも、
センターコンソールと無難なマットブラックの配色、
革巻きのハンドル等、SUVというよりは、
ワンボックスタイプのインテリアです。
試乗レポートでは、アクセルペダルとブレーキペダルそれぞれで、
軽量アルミ風レーシーなタイプが装着されていましたが、
個人的には無くても良い感じ。
ただ、ハンドルの応答性に対し、運転席側のドアの間に余裕があり、
雪上、氷上での大きなハンドルワークでは、
遠慮なく車体を振り回せそうな予感がします。
新型の場合(2012年モデル)、上質なイメージを上げた代わりに
一部のグレードに採用された副変速機としての超ローギアが使えるのが特徴。
そもそもSUVの中でも、”腰高”に感じるフォレスターなので、
雪道には性能も良いのですが、このギアのお陰で、
悪路走破性能は、一段と向上しました。
都会派SUVとは一線を画す、本格派のクロスカントリーAWD由来の、
ヒルディセントコントロールなどは、
流石にちょいのりの試乗車では無理ですが、これは魅力的。
下り坂では5~10km毎時で自動制御してくれるこの性能は、
現在の価格からして、是非とも体験してもらいたいですね。
XTグレードになると、ターボ車特有の重めのパワステが感じられますが、
市街地ではそれがデメリットでも、
ドカ雪が積もった路面ではむしろ大きなメリットになります。
それに、2012年モデルからは、
それまでのゴリゴリと路面を伝える乗り心地も解消。
同じクラスSUVでは、
今では最も静かなロードノイズとして知られるようになりましたね。
安定感は、多くの評価で高速でも抜群と評され、
サスペンションは相変わらず秀逸のようですね。
基本的な駆動区分は、ややフロントより、
路面状況でリアにパワースライドさせる機構を採用。
まぁ、安定しすぎて、
スバルにしては物足りなさを感じることも特徴となっているんですが。