ロータスエヴォーラGTE
ロータスエヴォーラGTE
ロータスエヴォーラGTEは、凄まじいスポーツカーである。
凄まじいという表現があまりに猛々しいのであれば変えよう。
轟然としたスポーツカーである。
あまり大差はないかもしれない。
それほどに、そのスポーツカーとした姿が慄然とした感情
すら抱かせてしまうのだ。
いったいロータスはどうすればこのような進化したスポーツ
カーを開発することができたのか不思議な感覚すら起こるのである。
多分に歴史があると見た。
一朝一夕にこのようなクルマのデザイン、完成度の高い
スポーツカーをこしらえることができるはずがない。
ロータスそのものは、戦後に勃興したクルマメーカーである。
戦後ベンチャー企業というわけだ。
しかし、イギリスには、国として技術力の底力があった
ことで、イギリス国内の有能な技術員を雇って良いクルマ
を作ったらロータスエヴォーラGTEができてしまったという
ことになるのかもしれない。
ドイツや日本が第二次大戦で敗戦し、勝利したイギリスや
アメリカのクルマメーカーを凌駕した話題がニュースになる
し、実際、そういうところがある。
しかし、ロータスエヴォーラGTEの内容を見る限り、このクルマ
を作り出すことのできるイギリスという国が、効率や生産性の
面でビジネスとしてはドイツや日本に負けることがっても
個別のクルマ単一品で比較すれば凌ぐ内容のものが十分
存在していることを認めてしまう。